設計監理業務
の流れ |
作業の内容 |
設計管理料の支払
時期と割合 |
01,
基本計画 |
●相談
建て主の要望をお聞きします。
(エスディーエイ建築事務所ではオリジナルのライフスタイルカルテを用意していますので、それをもとに生活の形態や様々なご希望を整理していきます)
●いくつかの調査
敷地形状や近隣環境の視察、立地条件等を現地にて調査します。
建築基準法やそれに係る関係法令その他条例等の規制、制約をチェックします。
●プレゼン
相談、調査を踏まえた上で第1回目のプランを提案します。基本的には配置図、平面図、立面図でのご提案をします。
(提案の仕方によっては簡単な展開図や模型を含む場合もあります)
建物の設計監理業務をスムーズに遂行するには建て主と設計者の信頼関係が不可欠です。
「どうも相性が合わないな」と感じられた場合は遠慮なくお断りください。
提案させていただいた計画案には著作権が発生します。設計監理委託契約に至らなかった場合は流用を避けるため、提示した図面等の返却をお願いしていますのでご了承ください。 |
設計監理料は分かりやすいように
○基本設計料
○実施設計料
○工事監理料
の3つに分かれています
私たちの事務所では
ご契約いただく場合、ここまでは無料です
残念ながらご契約いただけない場合はプレゼン制作費の実費5万円だけいただいています
(プレゼン前のご相談だけでしたら無料です) |
02,
基本設計 |
●設計監理委託契約
基本計画で提示した案が大筋で納得いただいた場合、建て主の設計依頼意思を確認し、設計監理業務委託契約を結びます。契約を結んだ後に基本設計にとりかかります。
●基本計画案の修正
基本計画案をもとに不明瞭な点や決定を先送りしていた事柄等をひとつずつ明確にしながら建て主の要望、諸条件についてじっくり話し合い、整理修整を重ねていきます。
基本設計が充分に練られた上で共に納得が得られれば次のステップ(実施設計)にすすみます。 |
契約時に基本設計料の20%
基本設計完了時に基本設計の80% |
03,
実施設計 |
●実施図面の作成
決定した基本設計をもとに、実際に見積りや工事ができる具体的な図面を作成していきます。
実施設計図には大きく分けて、各部デザインの詳細図や施行方法を指示した意匠図、基礎、柱、梁などの大きさや使用部材等を図示した構造図、電気配線や給排水の配管経路等を詳しくあらわした設備図面等があります。
設備図や鉄筋コンクリート造、鉄骨造の場合の構造計算はこの段階で設備設計事務所、構造設計事務所に外注します。
建物内外のデザインと見積り金額を左右する細かな図面たちが設計者によって試行錯誤を繰り返されながら徐々に出来上がっていきます。また、特定行政庁(役所)や民間検査機関等に建築の許可を得るための図面も同時に作成し、確認申請を行います。 |
実施設計完了時に実施設計料の100% |
04,
見積り
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●見積依頼
すべての実施設計図が完成し、建て主に図面内容の説明を行って承認を受けた後、施行業者に見積り依頼をするための現場説明会を開催します。
一般的な住宅の場合、通常3社程度の信頼できる業者を指名し建設場所や請負工事費の支払い条件、見積り項目等の説明を建て主に代わって行います。
(見積りを依頼する施行業者は建て主の推薦される業者でもかまいませんが、設計図書に基づいて技術的にキチンと施行できる業者かどうかを建て主に確認し、承認を受けた上で参加していただきます)
●見積書の提出と開封
現場説明会に参加していただいた業者からの見積書提出(厳封2部)を受け、見積書一式を建て主の目前で開封して1部を内容チェック用に預かります。
●内容のチェック
各社から提出された細かな内訳明細内容をつぶさにチェックし報告します。 |
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05,
施行業者の選定 |
●見積金額の調整(VE)
見積り金額が一番安い業者に施行をお願いするとは限りません。あくまでも見積り内容に見落としがないか、適正な単価、数量で見積もられているか等々を充分チェックし、建て主と相談の上で施行を依頼する業者を決定します。
見積り金額と建設予算に差が生じた場合は選定された業者と膝を交えて金額交渉を含めた見積り内容の再検討を行い、やむを得ない場合は設計変更も視野にいれて予算内に納まるよう調整をしていきます。 |
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06,
施行業者との工事請負契約 |
●契約の立会い
見積り調整の結果を建て主に報告し、承認を得て施行業者と工事請負契約を結んでいただきます。もちろん契約には私たちも立ち会います。 |
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07,
起工式(地鎮祭) |
施行業者との契約の日に起工式(地鎮祭)の段取りを相談します。一般的に神事、仏事とも日柄のよい日を選びますが、起工式を行うか否かは建て主の考えを優先します。 |
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08,
工事着工 |
●工事着手
業者に各種工事の工程表を提出していただき、建て主承認後に工事に着手していきます。
●工事監理
工事監理業務は現場での監理だけとは限りません。
業者が作成した施行図のチェックや変更項目の確認等のデスクワークも監理業務のひとつです。直接現場に出向き、現場監督と各工事の打合わせや指導等を行う現場監理は原則として週に1回ですが、工事が重要な工程にさしかかれば週2回、3回と頻繁に行くことになります。 |
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09,
上棟式 |
最近ではほとんど上棟式(もちまき等)を行うことはありませんが、建て主の希望があれば神事、仏事を行います。(大工さん等への祝儀は建て主負担です) |
上棟時に工事監理料の20% |
10,
中間検査
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特定行政庁(役所)や民間検査機関等による中間検査を受けます。工事の進捗状況に応じて仕上材により見えなくなる部分(柱、梁の接合金物や構造的に必要な部材等)が適切に施行されているかをチェックします。
●仕上確認
内外装の仕上げ具合や設備機器等の確認を行い、手直し箇所があれば是正するよう現場監督と打ち合わせます。 |
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11,
完了検査
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●完了検査1
特定行政庁(役所)や民間検査機関等による完了検査を受けます。
●完了工事2
施行業者の社内検査が終了した後、建て主、現場監督と共に各部の仕上りをチェックし、不具合箇所や気になる傷等の不備がある場合はすみやかに是正し、建て主の承認を得ます。 |
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12,
竣工 |
●工事完了引渡し
チェック、指導、確認、修整を重ね、現場監督さんや多くの職人たちの知恵と技術を借り、ようやく建物の完成です。諸条件にもよりますが、基本計画から竣工まで約8ヶ月〜1年の歳月をかけ、当初建て主と共に描いた、高品質で夢の詰まった建物を現実のものとしてきました。
設備機器等の取り扱い説明、工事監理終了報告書、鍵類の引渡しを行い、工事の完了です。
工事完了引渡し後は1年後点検等、施行業者への瑕疵に対する指導を行います。
(施行業者には10年間の瑕疵保障制度が義務付けられています) |
監理終了時に工事監理料の80% |
設計監理料の目安
設計監理料の算出根拠(国土交通省告示1206号:設計監理業務等報酬基準)は契約時に詳しく説明いたします。
ここでは、建設工事額に対する設計監理料の割合を概略で分かりやすく記しています。 |
設計工事額 |
新築の場合 |
戸建て住宅、マンションのリフォーム、リノベーションの場合 |
2000万円
未満 |
木造
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9.0%〜10.0% |
設計監理料は既存建物の規模や構造により変わりますが概ね10〜12%です |
鉄骨造
鉄筋コンクリート造 |
10.0%〜11.0% |
2000万円以上4000万円未満 |
木造 |
8.0%〜9.0% |
鉄骨造
鉄筋コンクリート造 |
8.5%〜10.0% |
4000万円以上6000万円未満 |
木造 |
7.0%〜8.0% |
鉄骨造
鉄筋コンクリート造 |
7.5%〜8.5% |